更新停止

更新停止

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ 感想

前作「とびだす絵本とひみつのコ」を学校で見て(見せられて)すみっコぐらしのグッズを集めたりするようになった公務員。

前作の出来が非常に良かったし、ポストカードなどの特典を見ると推しのとかげとおかあさん(スミッシー)が出てくるようなので、時間がやっとできたので見に行きました。

 

以下ネタバレ含む感想。

かなり詳しくストーリーを書く訳ではありませんが、感想を書く上で話の展開など普通に書いているので、まだ見ていない方で、この映画を見たいという方は読まないことをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではいきます。

 

 

見に行ったのが1/7(3日前)なので所々抜けている所があるかもしれませんが、なるべく思い出して書きます。

 

 

映像(アニメ)のクオリティと色と背景の綺麗さ、キャラクターの動きなどの可愛らしさは前作と変わらず非常に良かったです。特に夜のシーンは青い空と星の組み合わせがとても綺麗でした。スクリーンで見る価値はかなりあります。

最初の方にキャラクターの簡単な説明もありますが、前作より結構削られているので、すみっコぐらしを元から知っている方向けかなと思いました。

肝心のストーリーですが…大きな矛盾や疑問点などは見ていて感じませんでしたが、盛り上がりに欠けるというか、トントン拍子に進みすぎなところや、余計な部分がまあまああるのではないかと感じました。監督脚本の人たちが手がけた作品はかなり有名なもの(見たことないけどタイトルは知ってる)でそんなにすごい話を作るのか?と思いましたが、どうしてもストーリーの出来が非常に良かった前作と比べてしまいました。

実際に時間を計ったわけではないので事実とは異なるかもしれませんが、映画オリジナルの重要キャラクターの魔法使いの5人きょうだいが出てきてキャラクターと接触するまでが長〜〜〜く感じました。最初から出てはくるのですが、接触までが長い。接触しないと話が動かない。それまでは買い物やピクニックなど、物語の本筋には全く関係ないストーリーが続くので、正直見ていて飽きてしまいました。もういつ出てきて、いつ公式サイトのストーリーっになるのかとめっちゃ待ってました。

ピクニックで行った湖が最後の感動シーンで出てくるという伏線?のようなものもあるのですが、そこ伏線張る必要ある?って感じなので余計あのピクニックや買い物のシーンは何だったんだ…と思わざるを得ません

前作では別々の物語が展開されていても「すみっコたちがバラバラの物語の世界からいつどこで合流できるのか」という気になる点があったので、コロコロ変わる沢山のシーンを見せられても全く飽きませんでした。

なんというか、尺稼ぎなのか分かりませんが脱線しすぎだと感じました。

 

魔法使いとすみっコたちが出会ってからも疑問に思う展開がありました。

サイトのストーリーの通りふぁいぶが置いてかれてしまうのですが、その後すみっコたちと交流していって「夢」についての話が出てきます。すみっコ立ちにはそれぞれ夢があり、みんな努力したり苦労したりしています。それをみたふぁいぶはなんとみんなの夢を消してしまう(夢を持って辛い思いをするなら、消してしまって辛い思いをしない方が良いという非常に納得できる理由はあった)

公式サイトのキャッチコピーは「夢ってなぁに?」

魔法でなんでも叶う世界で生きてきたふぁいぶには特にこれといった夢がない。

キャッチコピーにするくらいだから、ここから魔法が苦手なふぁいぶが魔法の練習を挫折しそうになりながらもめっちゃ頑張る→魔法の世界へ帰ってしまった兄弟4人を魔法の力で連れてくる→兄弟5人が力を合わせてみんなの夢を取り戻す(魔法とかで)→解決!みたいな面白い胸熱展開があるんだな!それで頑張って解決した後に!自分の夢は立派な魔法使いになること!とか言ってちゃんと夢を見つけるんだな!という展開を予想していたのですが

 

映画で実際に実行した消えてしまった夢を取り戻す方法、それは運良く夢を消されなかったとかげとふぁいぶがなんか皿割ったり南国の様子を再現して見せたりしてみんなの夢を思い出させる、というもの

まあ…なんか拍子抜けたけど、キャッチコピーにするくらいやからここからが大事なんやろな!尺とるんやろな!と思っていたのですが

あんまりにもパパパッと終わってしまって、あまりにもすんなり終わりすぎて物凄いご都合主義だなと…

ドキドキハラハラな急展開からの解決っていう大事な部分が早すぎてあっさりしすぎてキャッチコピーにした意味もあまり感じられなくなってしまいました。こんなすんなり解決するならもっと別なのがあったんじゃないか?

ただ、ラストシーンでふぁいぶがすてきな魔法使いになる!と言っているので、まあ…あまりにも小さいというか、関係ないものではないのかな…と

そのあとは魔法の世界に帰ってしまった4人がたぴおかを間違って連れてきたのに気づく→次の大満月が5年後なのでどうにかして魔法でまた船の帆を作るしかない→めっちゃ魔法研究して帆を出現させる→すみっコたちの世界に帰ってきてたぴおかを返してふぁいぶと合流→家に住まわせてくれたとかげにお礼がしたい→湖に連れてってお母さん(スミッシー)と交流→終わり

みたいな感じ。

こうやって見ると4人兄弟がすぐ来なかったのもちゃんと理由がありましたし、ストーリーにものすごい大きな矛盾があるとかそういうのじゃないんです。

ただ、主に尺の取り方に粗が目立つなと。

余計な部分を最初に見せられて大人の自分でも飽きたのに子供が見たらもっと早く飽きが来てしまうのでは?と不安になりました

それでキャッチコピーにもなってる大事なところがめっちゃすんなり終わる

それでなんか綺麗な映像見せられて終わる

みたいな

前作では最後でもうボロボロ泣いてさらに最後の最後の展開で優しさに包まれてボロボロ泣いていましたが

今作は推しのとかげとおかあさん会えてよかった!!2人のことはグッズやストーリーで見てて前から知ってたけどマジで会えてよかったうおおボロボロって感じでしたのでとかげとおかあさんのことをよく知らない、展開されたグッズやYouTubeのストーリーなどあまり見たことがないという人からすると目立った感動シーンはない気がします。

 

前作と比べずに1本の作品として見ても多分ここはかなり疑問に思う…と思う

比べてしまうともうストーリー面では質が落ちてしまったかなと。前作が良く出来すぎていたのもあると思うけど

SNSで前のようにあまり話題になっていないのもそれを裏づけているのではないかと(まあ前作は変なオタクが変な表現をしだしてそれはそれで嫌だったけど…)

 

 

 

可愛いものやクオリティの高い映像をスクリーンで楽しむという点では100点満点。

ただストーリーは見てて飽きちゃうかな。

 

おわり